こんにちは!Shopifyでネットショップを運営している方へ、ECビジネスの成長段階ごとの取り組みポイントをご紹介します。「今の自分はどこに集中すべき?」と迷ったときに参考にしてくださいね!
月商10万円レベルでやるべきこと
このステージは「基盤づくり」の時期です。無理に売上を追わず、長期的な成功の土台を固めましょう。
お店のコンセプトの確立
お店としての大義、いわばコンセプトがブレてはお客様は安心して商品を購入してくれません。
そもそも、コンセプトとは「コア」になる理念や価値観のことです。
なぜコンセプトが大切かというと、人は「何を買うか」だけでなく「なぜ買うか」「誰から買うか」を重視するからです。ブレないコンセプトは、お客様に「この店は自分の価値観と合っている」「この商品には確かな理由がある」と感じさせます。
① あなたの「なぜ」を語ろう
「なぜこの商品を作ろうと思ったの?」「誰のために始めたの?」
例えば…
「息子のアレルギーがきっかけで、卵不使用のケーキを始めました。同じ悩みを持つ子どもたちが、誕生日を笑って過ごせますように。」
これ、心に響きませんか?
② あなただけの「強み」を見つけよう
「うちだけの自慢は何だろう?」と考えてみましょう。
全国区の「ナンバーワン」は難しくても、「○○地域で初めての△△専門店」とか「□□にこだわり抜いた唯一のお店」という切り口もアリです!
ランチェスター戦略といって、小さい市場で確実に勝つという論法に基づいています。
③ 日々の小さな努力を見せよう
「今日仕入れた新鮮な野菜」「朝5時から準備している様子」「お客様からいただいた嬉しい言葉」

こういった日常の発信が、実は大きな財産になるんです。
シンプルなサイト改善
見た目より「わかりやすさ」を優先しましょう。特に下記の点を意識してみてください:
- 商品説明は具体的にしましょう。
なぜなら、ECサイトでは実店舗と異なり実際に商品を手にとって比較することはできません。
お客様は商品の画像、口コミ、商品説明 この3つでしか商品の良し悪しを判断しなければなりません。
その商品でお客様の使用するシーンや、購入すれば解決できる悩みなどお客様目線で書いてみましょう。 - スマホで見たときのレイアウト確認
Shopifyの無料テーマでスマホ画面でみると、レイアウトが崩れてイマイチなところがあります。
HTMLやCSSの技術を持ったShopifyパートナーに依頼した方がよいこともあります。 - 購入までのステップをシンプル
会員情報など、お客様の情報が欲しいが故に登録項目が多くなっていませんか?
また、送料や手数料の上乗せでカゴ落ちすることが多々あります。
クリアな料金の見せ方が重要です。



Shopifyなら無料テーマでも、専門知識がなくても見栄えの良いサイトが作れますよ。
地道な無料・低コストの集客方法
この段階では高額な広告より、地道な集客しかありません。
- Instagramで商品の使用シーンや制作過程を投稿
フォローされたら、必ずDMを送りましょう。
Instagramはやりとりが多いほど、おすすめに出てきやすくなります。 - 知人に買ってもらい、お客様としての口コミをしてもらう
ちょっとずるいですが、買ってもらったなら是非口コミを残してもらいましょう - メールマガジンは必須です。積極的にメルマガに登録を促しましょう。
例えば、納品書やサンキューメール、サイトでポップアップなど。
あらゆる手を使ってでも登録してもらうことが重要です。



「最初の10人のファン」を大切にすることで、口コミの力が生まれます。
月商50万円レベルでやるべきこと
ここからは「仕組み化」のフェーズです。リピーターの獲得しなければ、このレベルには達せません。
では、どうすれば新規顧客がリピーターになってくれるでしょう?
メルマガやLINE公式アカウントの仕組み化
お客様とのつながりを強化する時期です。例えば:
- 新商品情報を先行して案内
- 購入後3日目に「使い方のヒント」を送信
- 誕生月に特別クーポンを発行
LINEとShopifyを連携すればクーポンの送付やカゴ落ちの通知なども自動化できます。
とくにLINEはお客様と直接コミュニケーションをとれるので、おすすめです。
問い合わせの窓口もLINEに集約すれば、より友達を増やすことができます。


小規模で広告運用開始
まEC運営初心者には、まずMeta広告(Facebook/Instagram広告)から月5〜10万円程度の予算でスタートすることをおすすめします。
なぜMeta広告が初心者に適しているのか
1. 操作性の高さと学習の容易さ
Meta広告の管理画面は直感的に設計されており、専門知識がなくても基本的な設定が可能です。また、オンライン上に無料の学習リソースが豊富にあり、初心者でも段階的に学ぶことができます。
2. 少額からのスタートが可能
Meta広告は日予算500円程度から始められるため、リスクを抑えながら効果検証できます。ただし、機械学習を十分に機能させるには日予算2,000円以上が理想的です。
初めての広告運用のポイント
- クリエイティブは5〜10種類用意して効果検証
- 機械学習には約1週間必要、頻繁な設定変更は避ける
- 新規獲得CPAは2,000〜3,000円程度を初期目標に
- 「いいね」より実際の購入・問い合わせを重視する
まずは小規模から始め、データと経験を積みながら徐々に予算と手法を拡大していくアプローチが、初心者にとって最も効果的です。
商品ラインナップの拡充
売れ筋商品の周辺アイテムを増やすと効率的です。例えば:
- 人気の財布があれば、同じ素材のキーケースや名刺入れを追加
- セット販売やバンドル商品の提案
- 顧客からのリクエストが多いアイテムの開発



Shopifyなら刺繍の名入れなやお客様の細かい要望を、商品購入時に指定できます。
月商100万円レベルでやるべきこと
「拡大と効率化」の時期です。個人の作業限界を超えるための対策を考えましょう。
広告運用の本格化と最適化
予算を増やすだけでなく、より細かい分析と改善が必要です:
- リターゲティング広告の活用
- LTV(顧客生涯価値)を考慮した広告予算の設定
- A/Bテストによる広告クリエイティブの改善
Shopifyの分析ツールや「Google Analytics 4」との連携で、どの広告がどの商品の売上に貢献しているかを把握しましょう。
在庫管理の効率化
欠品や過剰在庫を防ぐため、以下のような対策が有効です:
- Shopifyの在庫管理アプリの活用
- 発注点(再発注するタイミング)の設定
- 季節商品の計画的な仕入れ
ある衣料品ショップでは、過去の売上データから「サイズ別の在庫比率」を最適化し、売れ残りを50%削減できました。
発送業務の一部外注検討
自分の時間を商品開発やマーケティングに使うため、発送作業のアウトソーシングを検討しましょう。例えば:
- 週2-3日だけバイトスタッフを雇う
- 家族にヘルプを依頼し、作業マニュアルを作成
- 近隣のシェアオフィスのスタッフに業務委託
私の知人は週末だけ大学生アルバイトを雇い、「梱包・発送専門」で作業してもらうことで、自分は商品撮影に集中できるようになりました。
月商300万円以上のレベルでやるべきこと
「組織化とマルチチャネル展開」のステージです。個人プレーから脱却し、ビジネスとしての体制を整えましょう。
物流の外部委託検討
全面的な物流アウトソーシングを検討する時期です:
- Shopifyと連携可能な3PLサービスの利用
- 受注から発送までの完全自動化
- 返品・交換対応の外部委託
物流を外注することで、実店舗展開や海外展開などの新たなチャレンジに時間を使えるようになります。
スタッフ採用や業務分担の明確化
チーム運営のポイントは「役割の明確化」です:
- 得意分野ごとの担当者設定(商品開発・マーケティング・カスタマーサポートなど)
- 週次ミーティングでの情報共有
- 業務マニュアルの作成と改善
実際にShopifyで成功している多くのショップでは、オーナーはビジョン設定に集中し、実務は専門スタッフに任せる体制を作っています。
複数販路での展開
リスク分散と新規顧客獲得のため、自社サイト以外の販路も検討しましょう:
- Amazonや楽天などのモール出店
- 実店舗やポップアップストアの展開
- 卸販売やB2Bビジネスの開拓
あるコスメブランドは、自社サイトで培ったブランド力を活かして百貨店に出店し、新たな顧客層を獲得することに成功しました。
より精緻なデータ分析と戦略立案
成長を継続させるためには、数字に基づく意思決定が重要です:
- 月次の財務レビュー(粗利率、広告費率など)
- 顧客セグメント別の販促戦略
- 競合分析と市場動向の把握
「どの商品が、どのチャネルで、どのような顧客に売れているか」を常に把握することで、限られたリソースを最適に配分できます。
まとめ
EC運営は売上規模によって集中すべきポイントが大きく変わります。「無理に規模を追わず、各ステージで必要なことを着実にクリア」していくことが長期的な成功の秘訣です。
最初は小さく始めて、お客様の声に耳を傾けながら少しずつ成長させていきましょう。EC運営の道のりは決して簡単ではありませんが、小さな成功体験の積み重ねが大きな成長につながります。
皆さんのECビジネスの成功を心から応援しています!何か質問があれば、お気軽にコメントくださいね。